★10日間の入院から帰宅した我が家のチワワの心の変化★

急病にかかり10日間の入院を余儀なくされたチワワの女の子のお話です。家族は安静を保つためと、この子の興奮を避けるために、獣医師と相談をしたうえで面会を控え、すべての様子は定点カメラを通じて知らせてもらうという方法をとりました。退院してからの様子についてです。

 

■ 容態が落ち着いた後には

呼吸器の病気にかかったチワワは最初、酸素室に入り経過観察をしていました。その後、容態が安定したので、入院室に戻り、投薬や経過観察のために10日間の入院となりました。わんちゃんというのは、3日間でその状況に慣れると言いますがその通り、身体が少しずつ楽になる過程で、3日後には、ほんの少し家族を探すような仕草を見せて、遠吠えをしていたようです。

ただそれも、瞬間的なことで、すぐに収まり、興奮状態になることもなく、入院生活にも慣れて、看護師さんの手からご飯を食べて獣医師の診察時間にも落ち着いた様子で応じていたということでした。これには、動物病院の獣医さんの献身と、看護師さんの温かい対応が何よりも功を奏したのだと思いました。

 

■ 退院の日

久々に見る家族の顔に、戸惑いながらも家族は一切、「がんばったね」「良かったね」などの声掛けをしないという約束のもと、淡々と退院をしました。その日はさすがにまだ、時差ボケのような様子でリビングに置いたゲージの中でひたすら眠っていた様子でした。そのチワワにすれば「ここはどこだっけ？」という疑念が大きく渦巻いていて、いつも見せる穏やかな表情からは程遠く、挙動不審な態度が目立っていたようです

 

■ 2日目

ようやくゲージの中から出てきて家の中をひたすら歩き回りました。そして床の匂い、空気の匂いをしきりに確認をしながら異論ことを思い出しているような仕草を見せました。病気の方は随分と落ち着いてお薬の効果も出始めているようで、身体の辛さを訴えて病院に行くという状況ではありませんでした。
それよりも、自分の家であることの確認作業に余念がなく、しきりに周りを見渡して、健気にも今を認識しようとしている姿が不憫でした。人間と違って、退院をしてきた=嬉しいという感情にはならないようで複雑な面持ちですごしていました。

 

■ 退院3日経過後

ようやく自分の居場所を取り戻して、大好きなおやつを欲しがるようにもなりました。忘れかけていた記憶が蘇ったようで、歩き回ることもやめました。そして夜間も、安心しきっ表情でよく眠れるようになった様子でした。わんちゃんにとって「3日間」というのはとても大きな意味を持つように感じる今日この頃です。

そして急病で入院をせざるを得ないときに、言葉を持たないチワワですが入院中にどれだけ愛情を注いでもらっていたのかが、見て取れる様子でした。ただ家に帰ってきた当時には戸惑いを見せてはいましたが、心の方にダメージを受けている様子は一切なかったことが本当に喜ばしいことでした。

 

■ わんちゃんにとっての入院と退院

犬生において、何度も繰り返すことでもないのですが、今度は家族が、入院期間中に健気に一人で頑張り、健闘したチワワを心から褒めて、そして称える番だと感じています。この経験が、きっかけで心がボロボロになってしまわないかと心配をしました。ただ、あまりにもきょとんとしている姿を見ていると、以前よりも増してピュアな心をもって戻ってきてくれたような様子さえ感じるのです。

愛情を注いでもらい、献身的に接してもらえたことで、病気も回復しメンタルにも折れることがなかったことが何よりも素晴らしいことであり、家族としては動物病院への感謝の思いが言い尽くせないのです。