★テリトリー意識が強すぎるチワワ・新しい家族が増えたとき★

自分のテリトリーを異常なまでに守ろうとしすぎて、問題行動を起こすチワワがいます。
チワワの気持ちを考えると、犬の習性に基づいて、つい無駄吠えに繋がっているだけと、理解はできます。
それでも、小型犬の中でも特に人間社会と共存する密度の多いチワワにとってはマイナス部分にもなるのです。

 

■ 一人っ子で暮らしていたところに新しい家族が増えたとき

チワワにとって、新たな家族が増えることは喜びと感じる以前に、まるで宇宙人到来か?というほどに未知の世界に迷い込んだ気分になるものなのです。
いきなり近寄ってくる、新入りの、わんちゃんに対して友好的に接するチワワは圧倒的に少ないと考えた方が無難です。
まずは敵意を剥き出しにして、大騒ぎをしながら、恐怖心を露わにするのが、テリトリー意識の強いチワワの行動です。

そこで自分の家すべてがテリトリーに変化してしまうのです。
つまり自分の縄張りに、侵入してきた者には手厳しい洗礼を与えるというのが、犬の習性でもありチワワの警戒心が強く出るところでもあるのです。
ここは、飼い主さんの試練とも言えます。
同時に、テリトリー意識が強いチワワにとっても、正念場なのです。
心を許すか?それとも縄張り意識で接触を固辞するか?と健気に悩んでいるわけです。

 

■ 頑固なチワワほど、縄張り意識が強い

テリトリー意識を発揮しつつ心の奥底では、飼い主さんに一番甘えたいと考えているのです。
そこを厳しく律していくのは、飼い主さんとしても精神的に辛いものです。
単に周囲への警戒心の強さがそうさせているだけなのです。自分が守らないといけない!という、責任感や義務感で心が一杯になっているチワワは、心も疲れている場合も多いのです。

テリトリー意識を少しでも緩和するために、できることは飼い主さんが、そのチワワとどう接するかで決まります。
何度も教えてあげましょう。
「大丈夫」その言葉を言い続けて、毅然とした態度を飼い主さんが見せることで、徐々に縄張り意識も薄らいでいくものです。

 

■ リーダーの威厳を示す

縄張り意識が強すぎて新しい家族を侵入者としか見なさないチワワに、何が必要でしょうか?
それは飼い主さんが強いリーダー性を示すことに尽きるのです。
テリトリーを犯している犬がいる!とパニックのように、なっているチワワは、そこで人一倍の防衛心が原らいているのです。
つまり過剰防衛です。

群れを司るのは、飼い主さんです。
改めてそこをきちんと示すことが重要だと心得ておきましょう。
この群れのリーダーは自分ではない、飼い主だと気づかせることが大切です。
基本的に、飼い主さんと主従関係が見えなくなっているときに、過剰なテリトリー意識が働いてしまうことを、知っておいてください。

 

■ 自分だけの場所を作る

そこだけは誰も来ない、という場所があれば、テリトリー意識から来る無駄吠えにも効果があります。
例えばクレートや自分だけのベッド・サークルなど、どこでも良いのです。
最大の安心感が飼い主さんの腕の中であればそれでも良いのです。
チワワは安心感を得ると、がらりと態度を変えるものです。
いつまでも、テリトリー意識に縛られて吠え続ける理由は、少しも安心できないからなのです。

テリトリー意識はどうしても、犬の習性上、仕方のない気持ちです。
多頭飼いを考えている飼い主さんにとっては、一度はぶつかる大きな壁ですが、何とか乗り越えられるように、最大限の努力をしてみてください。
そうすることで、道は開けていきます。
些細な出来事で、チワワは従順になります。
ご褒美を効果的に使って、チワワの強いテリトリー意識を緩和できるように、どの飼い主さんも日々、試行錯誤をするものです。

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