★チワワの噛み合わせについて★

チワワの噛み合わせには個体差があります。
つまり噛み合わせによって、顔の表情がずいぶんと変わってしまいます。
子犬のときには、かみ合わせをチェックする方法がありませんが、歯が生えそろう時期には、チワワの口の中をチェックして、まずは歯の噛み合わせを知っておきましょう。

ブリーダーやペットショップでは、子犬の噛み合わせの良し悪しによって、譲渡価格が大きく変わるほど、重要視されているものなのです。
噛み合わせについての知識を正しく持つことは、チワワのお口の健康を守るためにも大切なことです。

 

■ チワワのアンダーバイト

いわゆる受け口の歯並びです。下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせです。
チワワのように顔が小さい犬種のアンダーバイトは、容姿に影響することもあります。
5ミリ程度であれば、ほとんどわからないのですが、それ以上の、不正咬合の場合には、結構目立ちます。
ドッグフードを食べにくいという弊害が出るときもあります。

噛み合わせについては、遺伝ではないので繁殖をしたときに必ずしも、その子供がアンダーバイトになっているとは限りません。
ペットショップなどでは、格安の値段が付けられる要因です。
ただ、チワワの上の歯が噛み合わせによって歯肉に当たる場合、歯茎が傷つきます。
これは歯肉炎などを引き起こす可能性もあるので、動物病院で相談をする方が良いでしょう。

 

■ チワワのオーバーバイト

簡単に言えば、チワワの出っ歯です。生活を送る上で何も支障はありません。
噛み合わせをどこまで気にするのか?は飼い主さんの価値観です。
定期的に歯や歯茎の状態を観察して、口内炎などが出来ていないかどうか?ドッグフードをきちんとかみ砕けているかどうか?を
飼い主さんは見守ってあげたいものです。

 

■ シザーバイトとは?

この噛み合わせは、切端咬合という表現をします。上と下の門歯の先がぴたりと噛み合います。
至って正常な噛み合わせですので、問題にはなりません。

 

■ レベルバイトとは?

口を閉じている状態のチワワの唇をめくって観察をしてみてください。
上顎と下顎の切歯を見ます。水平表面同士が綺麗に噛み合っていませんか?
この状態の噛み合わせを、水平咬合と呼びます。こちらも正常な噛み合わせですので、問題はありません。

 

■ 噛み合わせが悪いチワワの弊害

チワワの歯が永久歯に生えかわる時期までに、飼い主さんは意識的に歯磨きの習慣を身に着けてください。
まずは、口の中を触れられることに慣れることが大切です。
どうしても顎が小さなチワワは、噛み合わせが悪いことで、歯周病を引き起こすことも、多いのです。

舌が出ているチワワは結構多いのですがこれは噛み合わせの悪さが原因なのです。
常に舌が出てしまっている場合には、舌が乾燥してしまう危険もあるのです。
そしてよだれも出やすくなるので、口腔環境も悪くなってしまいます。

 

■ 噛み合わせによって寿命は変わらない

噛み合わせが悪いことで、チワワの寿命が短くなることは、ほとんどありません。
それよりも深刻なのは歯周病を起こすことです。
唾液に菌が混ざることで、体内に菌が巡ってしまうようになるのです。こちらの方が心配です。

歯茎から出血をしていると、口の中に細菌が常に滞在することになります。
放置をしておくと、腎臓の障害や心筋炎を起こすことも考えられるのです。
そういう意味で、噛み合わせが悪いことで、起きてくる症状には注意をしなければいけないのです。
寿命を脅かすのは、噛み合わせの悪さから起きる歯周病が引き起こす二次的な症状なのです。

 

■ 日々の観察が大切

チワワが急にドッグフードを完食しなくなった、食べづらそうにする、という症状を見つけたときには、一度口の中を覗いてあげましょう。
チワワの健康管理の一つとして、歯の噛み合わせを知っていることは、かなり重要なのです。

 

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